準富裕層と発達障害児

準富裕層、3児の父。準富裕層であれば発達障害児を救えるのかを検証するブログ。

真の豊かさはこういう事を言うのではなかろうか

大阪のホテルで、お客さんの子供が無くしたトミカのミニカーを、ホテルが気を利かせてレッカー車のミニカーを付けて送り届けるというニュースを見掛けました。


実に粋な計らいですね。手紙も同封されてます。こんな素晴らしい会社がまだ日本にあるのですね。


今、日本の会社の経営者は多くが数字だけしか考えず、自分達の役員報酬と新人を釣り上げるための初任給や時給をアップする事しか考えてません。例えば三井住友銀行の新人事制度はこちら。


老人、若者には給料面で手厚い新人事制度。一方、20代、30代だった時は年功序列を押し付けられて薄給にしてきた40代に対しては手のひらを返し「年功序列廃止な。20代、30代と同一賃金な」という事です。引き続き薄給にする事とされた我ら40代氷河期世代。


こんなショボい経営方針が国策なのですから、仕事に対するモチベーションなんて出る方がおかしいです。


主戦力世代の氷河期世代を侮った結果、日本のほぼ全ての会社がショボくなる一方です。そういう暗いニュースばかりの中で、ひさびさに人間らしさのある職場を見た気がします。


豊かさとは本来、カネが全てではなく、人間性が第一であり、その次がカネなのです。幾ら何十億円、何百億円と持って居ようと、豪邸の中で猜疑心に苛まれながら独り暮らしするのも嫌ですし、従業員を蔑ろにするレベルでケチ過ぎて周りからウザがられる経営者にも私はなりたいとは想いません。それなら、お金に多少不自由せども、健康的にも社会的にも豊かな生活を送る事を私は選びますね。


自分が健康面、社会面で豊かだからこそ、こういう風にお客さんの子供が喜ぶ姿を想像し、「おまけにレッカー車を付けて」無くしたトミカを送ってあげるという遊び心を持ち合わせた事が出来たのだと思います。トミカ1台の値段は450円ですが、この450円は、馬鹿な経営者が受け取る役員報酬の5,000万円なんかよりも遥かに価値があるものであり、貴いものです。


米国資本主義のほんの一部分を都合良く取り入れて自分たちだけが有利になるような仕組み作りしか考えない経営者たちは、このボロボロのトミカなんかに情など持たず、捨ててた事でしょう。そんなくだらない人間たち全てが束になっても、このホテルの経営者や従業員には勝てないと思います。


このニュースを観て、真の豊かさとはカネではなく、相手が喜んでくれる事を想像したり、遊び心を持ち合わせたり出来る事だと思いました。