資産の分水嶺を目指すブログ

アッパーマス、3児の父。不労所得のみで育児に専念する環境を作ることが目標。

小さな命の危機から一年経ちました

去年8月、私は育休から復帰しましたが、その日に長男は小腸腸重積に罹患しました。3日連続で小児科に通い、ちょうど一年前の8月10日に小腸腸重積が発覚しました。


あの時は毎晩の長男の嘔吐で寝不足となりつつ、仕事に復帰したばかりで業務の事で頭が一杯でした。2日連続嘔吐の続く長男は妻と共に家に残して10日の朝も普通に通勤したのですが、何となく嫌な予感がして勤務中に携帯を開き妻からのLINEを確認。長男が酷く体調悪く119番通報するも、やってきた救急車は緊急性が無いと判断し、帰ってしまったとの事でした。


この時、本当に嫌な予感がしてさっさと仕事を早退し、長男を掛かり付け医に連れて行きました。3日連続の通院でも良くならない事から救急病院を紹介され、行った先で小腸腸重積が発覚。そのまま昭和大学病院に救急搬送される事になりました。


事前の説明兼手術同意書で、手術は腸の切除と輸血が必要であり、死ぬ可能性もあるというものでした。私の膝に居る長男は、きちんと温もりはありますし話せますし、嘔吐する事以外は、見た目はまだ元気なのに手術の内容次第では死んでしまうのかも知れないのか、という重い現実を突き付けられました。ただ、本当に幸いな事に、運良く同様の症例の手術を何度かやっていて、皆、元気に退院させた腕前の執刀医さんでした。


手術は夜22時から早朝2時まで及び、本当に長く、蒸し暑く、空腹で、そして何より心配で仕方ない4時間でした。看護士さんから手術成功の第一報、そして執刀医さんと手術室から出て来た長男の無事を観て、ようやく安堵出来た次第です。


本当に幸いなことに輸血はせずに済みましたので、血友病の心配は無くなりました。ただ、小腸は10%相当切除で、発達に影響無いと言う説明を受けるも、切除された小腸の現物を観ると、本当に痛ましいものでした。


あれから一年経ちましたが、もし、あの日、携帯電話を確認せず、妻のLINEに気付かなかったならどうなってたか。もし、妻のLINEを観ても家に帰る決断をしなかったらどうなってたか。もし、掛かり付け医が救急病院を紹介してくれなかったらどうなってたか。もし、たまたま小腸腸重積の手術に対応出来る執刀医さんが居なかったらどうなってたか。


些細な選択ミスをしていたり、運が少し悪かったら、長男は死んでました。長男は確かに今も元気に生きていますが、しかし、余りに身近に死を感じてしまったので、未だに私は苦しみます。もう少し早く気付いてあげられれば、手術や小腸切除をしなくて済んだ可能性も高いですし、死の危険性にも曝さずに済んだはずです。本当に後悔が大きいのですよね。


何だか言って、長女と仲良く、次女からは慕われている長男。


ちなみに、長男はなかなか男前。私の願いとしては、拾った命を大事にし、優しい人になって欲しいです。