ASD持ちの長女を持って良かった事
長女はやや高IQ型のASD持ちです。勉強は出来る、しかし情緒が不安定。すぐに怒り出す特性であり、他の2児と比較しても赤ちゃんの時から明確に怒りっぽいです。
IQが高いので、より障害が重度な支援級は進めず、通級指導教室に行くことになりましたが、これが大変。支援級ならば学校に子を預けて会社に行けるのですが、通級は子の観察に立ち会わねばなりません。午前中通級指導が週1回、年間30回ほど。有給がガッツリ消化されてしまうので、自分の為に平日休むのが困難です。
ASDは怒りっぽい事と衝動的な事が特徴です。私の中で一番の心配事が現実を受け入れられずに本人が乖離してしまい、統合失調症や人格障害を発症してしまうリスクが高い事です。統合失調症や人格障害は勘違いされがちですが、生まれつきではなく、10歳頃から発症します。発症メカニズムは不明ですが、ASDやADHD持ちは発症リスクは高い様です。
本人が現実との乖離に苦しみ、ストレスが長年蓄積される事で防衛機制が働き統合失調症や人格障害が発症するという説があり、私はそれが正しいと思ってます。ですから通級や放課後デイサービスなどを今年度から活用し、訓練を通じて社会に順応出来るように頑張って貰ってるのですよね。
担任教師からは気分の激しさをドッカンドッカンと例えられてしまってますが、このドッカンドッカンがポコポコ、位になって欲しいですね。本人は馬鹿ではないので、信じるしかありません。
ASDの長女を持って良かった事が、障害者に対する偏見がかなり私の中で無くなった事です。以前、私は障害者に対しある種の薄気味悪さを持ってました。しかし最近、ふと近隣にある障害者養護施設から出てくる子供から大人含む障害者たちが皆、楽しそうにしている様子を観て、何か素敵だなと思いました。確かに、ずっとぐるぐる回っていたり、天を見上げてフリーズしていたり、じーっと車を眺めたりなど、健常者からすると行動はおかしいです。
ちなみに、このぐるぐる回る、天を見上げてフリーズする、じーっと何かを眺めるは全部長女の特性にある物です。でも、それが本人達にとって心地良い物ならばそれはそれで良いのであり、健常者の尺度で薄気味悪さを感じる事は間違いだと思うのです。一番は、本人達が苦しまず、家族も苦しまずに生活を送る事が出来れば良いのであり、あとは本人の心地良いと思う事を尊重する事が大事です。こういった事から、何なら将来、起業するならばASD、ADHDなど障害者を支援する会社を始めるのが良いなと思う程です。
私はこの気持ちを妻に伝えると、妻も全く同じ事を思ってたらしく、障害者支援という事には関心が高いらしいです。障害者支援の会社は金儲けの為に起業するという事ではありませんが、いつかやりたい事の一つに加わりそうです。
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