準富裕層と発達障害児

準富裕層、3児の父。準富裕層であれば発達障害児を救えるのかを検証するブログ。

明滅する長女の人格

ここ3週間で奇行、態度や言葉遣いの悪さなど急激に悪化してしまった発達障害、6歳の長女。暗闇の人格が現れた時は表情も仕草も言葉遣いも通常時とは違い、人格交代が起きているような状態です。


ここ一週間は小学校や通級からの電話もほぼ毎日ですし、発達障害の二次障害が出始めたようですね。


人格交代が起きている状態では、眼球が全く動かなくなり、取り憑かれたかのようにぼーっとしてるのですが、『なんだよ』など暴言が出てきます。『宿題のプリントはどこ?』と聞いても舐め切った態度をしてきますので、頭ごなしに叱りつけるしかない、と思わせるものがあります。事実、私も態度が悪すぎる時は叱りつける時も沢山あります。


ただ、どうしても、この長女の怒りの根源はどこにあるのか確認したかったので、長女が怒りで暗転している時にブドウを差し出してみました。八百屋で購入した、1房500円の高級巨峰です。信頼出来る八百屋で買ってますので味に間違いありません。


『私、これ以上何か言われたらもっと怒るからね』と言いながら怒っている、というよりか、目が虚ろで乖離状態に近い長女に『ブドウを食べて落ち着いてね』と言って差し出すと、ようやく明転出来たようで本人は泣き出して『私は怒るのを止められなくてつらい』と本音を言いました。


その後、多少気分の起伏を尾根伝いに跨ぎながら、ようやく落ち着いたタイミングで『学校がつらいのだよね?』と聞くと、泣きながら『学校でみんなから馬鹿にされてつらい』と語ってました。


学校で友達から馬鹿にされるのは、奇行に依るものなので、通常級に居る限り仕方ありません。もうこれは早く担任の先生や小児科医師と相談し、個別指導級への転籍や、認知療法、投薬などの治療を始めて行くしかありません。


しかし、今回、長女とのやり取りで私が見出したのは、長女の宿るインナーチャイルドですね。怒って態度が悪いとは言え、まだ未熟な6歳、しかも5歳で受診した当時の精神年齢は3歳くらいと医師からは診断されてますので、今の実質的心の年齢は4歳程度です。4歳の心に周囲からの嘲笑や批判は耐えられる訳無いと思うのです。


このインナーチャイルドは取り扱いが難しいという事を私は大学の授業で勉強しました。幼少期のインナーチャイルドの訴えを無視し、なんでも頭ごなしに叱ってしまうと、深く心を閉ざしてしまい、大人になっても寂しく、愛情に飢えたインナーチャイルドを心に抱え続けてしまうというものです。これは、所謂アダルトチャイルドという状態ですが、愛着障害など明確に分かる障害を伴います。大人になってからインナーチャイルドをケアするのはとてつもない根気と時間を要し、多くは寛解が困難です。


例え怒りの状態にあったとしても、その人のインナーチャイルドに耳を傾けないといけない、が正解なのですが、こちらも人ですからね。態度の悪さに常に腹を立てずに優しく接するというのは本当に難しい事です。


つい、1ヶ月前までは、多少気難しいところはあれ、0歳から一緒に過ごしてきた長女です。それが急転直下でこんな別人のように取り扱いが難しい存在になるとは、本当に想像してませんでした。


少なくとも、ヨーカ堂最終日には一緒に買い物して記念撮影もしました。9月中旬には推しの子キャンペーンを目的に、電車に乗って遠くの銀だこにたこ焼きを買いに行きました。


(推しの子のキャラクター、星野アイも実は発達障害で、人の名前を覚えられない、愛を知らない、愛を知らないから他の人に愛を与えるという設定です。)



思えば、この銀だこに行った週末が、私の知っている長女の最後の姿であり、ここから奇行が一気に悪化しました。



人格が明滅しますので、時々、いつもの明るくお調子者の長女も顔を出すのですが、それもふとしたきっかけでまた暗転してしまいます。切れかけの蛍光灯を観ているようなものです。


早期発症の発達障害の二次障害は一般的には予後が悪く、そういう統計にも現実を突き付けられる思いです。