準富裕層と発達障害児

準富裕層、3児の父。準富裕層であれば発達障害児を救えるのかを検証するブログ。

氷河期が受けたパワハラのリアル

私は2004年入社。厳冬期の氷河期入社世代でした。当時は旧帝大レベルですら就職がなかなか決まらないという、今では考えられない時代でした。


私も20社くらい受けてどれもお祈りメールばかり。最後の最後、補欠当選で第2希望の会社に決まり、そこに就職しました。 


しかし、そこからが大変。もともと無名な製造会社でしたので、製造現場はガラの悪い年上が多いですし、最初に当たった上司は大変に評判の悪い人間でしたし、パワハラ被害を相当被りましたね。


覚えているパワハラだけで、以下の通りリストアップしてみましまた。


1、【ご苦労さまですに過剰反応の先輩】

私は目上の人に『ご苦労さまです』と言ってはいけないという事は理解してましたが、悪気が無く、口が滑って電話口で10歳くらい上の先輩に『ご苦労さまです』を言ってしまいました。咄嗟に口が滑った事に気付いて謝ったのですが、相手は激怒。電話口で30分くらい説教喰らいました。


その後、よほど『ご苦労さまです』を言われたのが気に食わなかったのか、わざわざ所属先の上長にもその事を言いふらす始末。また、その少し後に行われた部門間合同飲み会でその先輩がわざわざその『ご苦労さまです』発言に対し、クドクド言って来ました。


『ご苦労さまです』を目上の人に言うのは確かにマナー違反ですよ。しかし、それ以上にこの先輩の人間の小ささにも閉口しましたし、この先輩は仕事暇なんかいな?と感じました。


2、【電話出た時、部門名+自分の名前を言わないと激怒のカチョーさん】

20年前は、個人電話は無く、部の共通電話でした。共通の電話に出る時、部門名で電話に出て名前は名乗らない、という暗黙のルールがありました。


例えば、『はい、経理部です』、の様に電話に出るわけです。『はい、経理部田中です』、の様に部門名+自分の名前で出る人を私は当時見たことがありません。


そんな中、よその部のカチョーさんから電話が掛かってきましたが、この部門名だけしか名乗らなかった事に激怒。後は上述1、の人と全く同じパターンです。クドい。暇なんかいな?と思いました。


ちなみに、このカチョーさんから同様の被害が多発したため、電話に出る時はナンバーディスプレイを注視して、カチョーさんの時だけ部門名+名前を名乗りましょう、という事になりました。実にバカバカしい。


3、【約束の地で待つと激怒】

出張先での出来事。上司と二手に分かれて現場立会してました。それぞれ現場立会が終わったら、詰所に戻るという算段でしたが、私が先に現場立会が終わってしまいました。


上司に、こちらの立会が終わったので内線でその報告をしようとしたところ、上司の代わりに現場の部長が内線に出てきました。その部長に『こちらの現場が終わり、詰所に居ますので、上司にそのようにお伝え願います』、と言いました。そうすると、その部長は激怒。『お前は何故こちらの現場を見に来ないのか?』という事で2時間近く説教されました。


この時の私の上司も人間が◯ソでしたので、全くフォローはしてくれませんし、本当に最悪でしたね。相手を舐めているから、このように2時間も説教してくる訳です。仮に私がもう1つの現場を見なかった事が大変悪い事だったとしても、2時間説教喰らう義理なんて全くありません。


そもそも、この部長も暇なん?と思いました。


4、【自分は仕事しないくせに、すぐキレる上司】

上述の上司は、仕事を全くしませんでした。入社1年目の私よりも業務をしらない。だから、『いいからやれ』、『早くしろ』。こんな指示しか出来ない◯ソ上司でした。


私生活では自動車事故を起こしたようで、半年間くらいは、30分から1時間くらい、業務時間中に自動車保険会社と事務所の電話でやりとりしてました。完全に業務放棄です。


こいつは、私事の電話で業務放棄するに飽き足らず、30分に1回はタバコ休憩にも行ってました。朝の始業10分でタバコ休憩、昼食休憩の後やはり10分でタバコ休憩も日課でした。本当にクソ野郎でした。


何故か当時はこんな人間でも部長に成れたのですから、おかしな話です。


この◯ソ上司は仕事しないに留まらず、パワハラ野郎としても有名でした。私に対し『馬鹿野郎』とか、『小学生以下の人間だな』などの暴言は毎日の様に吐いてました。初上司だったので最初は加減が分からずに私はかしこまってしまいましたが、段々とこいつの頭が沸いている事に気付き、私も暴言に対しては暴言で返しました。


『小学生以下だな』と言われたら、『あなたは幼稚園児みたいですね』と部長に言い返す新人というのもなかなかファンキーでしたね。ただ、骨のある私をなかなか見所あると別の部長が指名して欲しがってくれたので、喜んで異動しました。



まあ、今では考えられないくらい酷い時代でした。私よりも業務の質、量で到底及ばず、人格的にもダメな先輩、上司が沢山居ました。そんな人間でも年功序列で約束された部長や役員にホイホイ成れたのですから、イージーなものです。


一方、氷河期世代は、若い頃は年功序列でパワハラ被害を押し付けられた挙げ句薄給。40代になると急に年功序列廃止で役職も給料も上げてもらえません。


また、これまでパワハラしてきた上司に、『お前らはパワハラ厳禁な』と通達で言われるのですから、なんの冗談だよ、と思うわけです。