長女が個別指導教室へ転籍
長女の小学校のクラスが、これまでの通常級+通級から、個別指導教室一本になり、本日転籍とともに私も見学しました。
この個別指導教室は、身体障害や知的障害は無く、多動や癇癪が学習の妨げとなっている児童を対象とした情緒のクラスです。1年生4人、他に2年生、4年生、6年生の子が学んでました。
学級風景は、発達障害児の集まりなので、どの子も話を聞く時は姿勢を正せずにグニャグニャという印象です。また、静かにしていたかと思いきや突如大声を発する児童や、自分の意見ばかり言ったり、課題に取り組めない児童など様々。長女も似たりよったりですが、きちんと朝の会の先生の話を会の後で思い出して話す事が出来たり、日直の当番を最後まで頑張ってやり遂げたり、国語や算数に遅れはほとんど無いレベルで対処したりと、本人なりに頑張っていました。
カリキュラムは通常級と違い、自分のペースを妨げられずに出来るため、自閉症の長女には雰囲気が合いそうな印象でした。途中、出来ない問題に直面し癇癪が顔を覗かせましたが、何とか集中して癇癪を起こさずに済んだみたいです。通常級ならばプリントをビリビリに破いていた所を何とか破らずに踏みとどまってます。
なお、癇癪が発動しないようにしつつ、課題はきちんとやらせるのが本当に絶妙な個別指導教室の先生に私は感動。発達障害児のコントロールがここまで上手い人を初めて見ました。
通常級在籍時、周囲の児童から長女は浮いてしまい、現実を受け入れられないストレスから人格症状が発症してしまいましたが、幸いにも担任の先生は大変長女に理解があり、非常に良くご対応頂きました。この先生でなければ、長女のケアがここまで無かったばかりか異変の原因に気付くのが遅れ、危なかったと思います。あと数ヶ月遅れていたら統合失調症や人格障害の発症と言った、自閉症の二次障害が起きてた可能性もあったのです。そうなると、残念ながら統合失調症や人格障害が治る事は基本的には無い、という厳しい現実と向き合わなければならなくなってしまいます。
こういう経緯から、入学式以降の転籍はなかなか難しいと聞いてた個別指導教室ですが、是が非でも長女を捩じ込まねばなりませんでした。私は学校の先生宛に手紙や連絡帳で二次障害の恐れと個別指導教室への転籍の必要性を訴え、更に面談しそこでもどうしても個別指導教室に転籍させたいという旨を伝えて何とか転籍出来ました。その甲斐あってか、個別指導教室への転籍は認められ、更に転籍までに要した時間も通常は3ヶ月程度は掛かると言われていた物が僅か1ヶ月となり、本当に幸いでした。
転籍が決まった時には通常級の担任の先生、通級の担任の先生には非常に助けられたのでこれまでの感謝の気持ちを伝えると同時に、良くして頂いたのに転籍する事になった事から、大変申し訳無い気持ちである事も伝えました。
この様に10月と、11月入ってからは会社を大胆に沢山休み、長女の健康と将来を考えて最善を尽くしましたが、取り敢えず、長女は落ち着いた環境で小学校生活が継続出来そうです。もうこれ以上の事は私の知識と能力の範疇では出来ません。これで長女が無事成長してくれればとても嬉しいですし、それでもダメだったとしても、もう後悔は無いほど私、妻はやったと思います。
ちなみに、個別指導教室への転籍は、親の希望が無いと受け付けられないそうです。親の無関心や、子供が障害児である事を受け入れられない親のプライドが個別指導教室への転籍を希望する事への妨げとなり、障害児に苦しみを与え続けているケースもきっと多いような気もしますね。また、個別指導教室に通わせるまでに平日延べ5日間ほどは会社を休んで対処した為、会社の上司から明らかに不機嫌なオーラを受けました。これはどの方でも同様に沢山会社を休んでの対処は必要ですから、その心理的抵抗も妨げになりそうです。
しかし、子供が少しでも苦しまない様に、成長出来る様に望むのであれば、無関心は以ての外ですし、自分のプライド、多少の仕事での評価と言ったつまらない物などもさっさと捨てて、真っ直ぐ、全力で子供の為に親は動くべきだと思います。ほんの1〜2ヶ月だけ自分が犠牲になれば、子供の生涯が犠牲にならずに済むかも知れないのですから。
色々有った長女を観て思ったのですが、他の児童と比較すると長女は華やかで、いつも少し微笑んで居るような顔をしているのが凄く良いところだと思いました。自閉症にも関わらず、私が長女と接していてつらくないのは、恐らくこの笑顔に救われているところが大きいのです。
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