準富裕層と発達障害児

準富裕層、3児の父。準富裕層であれば発達障害児を救えるのかを検証するブログ。

そもそも節約と投資は思想的に相性が悪い気がする

資産額を増やすのであれば、節約と投資は必須スキルです。しかし、日本人の多くが節約はしても、投資はしないのは、恐らく節約と投資が思想的にほぼ反対ベクトルで、対立する行動だからである気がします。


私は節約も投資もしてきましたが、私の母親は節約は大好きでかなり拘りがある一方、投資は毛嫌いしてます。父親はお金の使い方は比較的大胆、ブランド好きで節約はそこまでしない印象ですが、投資は大好きでした。ただ、父親が購入した株式はリーマンショックの影響で大ダメージを受けたり、昔購入の自宅不動産の価格も乱高下したりしてました。


節約好きな人は投資嫌い。節約しない人は一発逆転的な考えで投資好き。こんな風に属性が恐らく違うのです。


私は節約は好きでしたが、投資は父親の投資行動の結果から及び腰。特に不動産価格の乱高下を観て、不動産ですらこんなに下落するのであれば、株式なんて怖くてやってられないというイメージを20代の頃強く持ってました。


たまたま、純金価格が当時1グラム1,500円しませんでしたので、直感的に純金が安過ぎると思ってボーナス全額注ぎ込んで購入したのが初めての投資でした。そこから純金投資、日本株投資、リーマンショック、米国株式投信投資と経てきました。順風満帆ではありませんが、20年間掛けて何とか5,000万円越えた、という感じです。


節約だけでなく、純金投資をきっかけとして投資を若い頃から始められたのはラッキーでした。節約一辺倒だと恐らく2,000万円くらいしか貯められて無かったと思います。社会人になって節約と投資をほぼ同時に開始したのが良かったと改めて痛感します。


もし先に節約を開始し、それに凝りだしてしまうと、日頃1円単位で節約を頑張っている所、良く分からない株式や投信に数百円すらポンと投資する気なんて起きませんし、これが数十円の含み損でも出そうものならば、発狂します。数百円ですらこれですから、数万円、数十万円、そして今みたいに数千万円も投資なんて出来なかった事だろうと思います。


節約と投資を同時に開始した直後からそこそこの含み益と、『副業やってませんか?』と総務部から確認の電話が来るレベルには総合課税で税金を支払って確定利益を得られた事が、節約に加えて投資を続けられた大きな原動力になったと思います。


勤め先で確定拠出年金が導入された時、選べる金融商品は普通預金、日本株式投信、世界株式投信、国内外債券、生命保険などありましたが、多くの真面目な節約家気質の人たちは、やはり100パーセント普通預金を選択してました。事前の確定拠出年金セミナーでは、普通預金100パーセントは避けたほうが良い、と講師の先生が言ってたにも関わらずです。


私はこの普通預金100パーセント設定の真面目な方から相談を受けたので、あと30年以上働くのであれば、株式高めでそこに債券を好きな割合で組めば良い、とだけ伝えましたが、この方は結局、普通預金100パーセント設定のまま変えませんでした。宗教対立みたいなものなので、その方の普通預金100パーセント設定を続ける様子を見て見ぬふりをして終わりましたけどね。結局、節約さえすれば、普通に暮らせるとか、そういう風に考えていたのでしょうかね。



節約と投資の両立は思想的に難しい。そんな気がしました。