長女、発達精神科受診
ASD診断を長女は2023年8月に受けております。その後暫くは特に問題無かったのですが、小学校入学後、通常学級に馴染めず、答案用紙を破いたり、机に登ると言ったクラスでの問題行動に始まり、ストレスから別人格が出現して攻撃的になった時期がありました。
今は個別指導教室に切り替えましたので、落ち着きを取り戻し、ひとまずは二次障害の懸念が後退したものの、素人判断は危険なので、発達精神科の受診をしました。しかし、ただでさえ少ない小児科で、更に少ない小児対応の発達精神科です。通常の小児精神科は予約が半年先とか1年先とかザラにあるなか、長女の場合は受診歴のあるリハセンターであれば優先予約出来たので、2ヶ月先の予約が取れておりました。あまりのんびりしていると精神症状が悪化する可能性もあり、本当に幸いでした。
発達精神科では、医師の先生から『学校生活で何が楽しいか』、『男の子、女の子はそれぞれ何人居るか』、『学級の先生のお名前は何か』など長女は質問を受けてました。2023年にも同様の質問があり、長女は質問とは無関係なゲームの話を延々とし、ASDに典型的な会話が出来ない、という具合だったのに、今回は学校では図工や音楽が楽しい、男の子は◯人、女の子は△人、先生の名前は□□先生、という具合にきちんと答える事が出来ていました。
特に驚いたのが、まだ個別指導教室に通って1ヶ月にも関わらず、同じクラスの生徒を全員フルネームで言えたり、今月から新たに1人入ってきた男の子が居るから男の子は◎人になった、という具合で抜群の記憶力と人数の足し算をした説明が出来た事です。医師からも前回より会話面で成長が観られる事は良いことであるという事に加え、記憶力が大変良く情報処理能力があり、知的な問題は観られないという事を告げられました。これを聞いて一安心でした。
長女はその後別室に通され、医師と診察結果についてより詳細を伺いました。
ストレスが溜まった時に人格が代わる事については、ストレスの少ない環境を与える必要があるものの、 それ自体は統合失調症になるメカニズムとは異なるので、まだ危惧しなくて良いとの事でした。乱暴な言葉も学校の環境から習得してしまうものであり、それも成長に必要なので気にし過ぎず、適度に大人が言葉遣いを指摘すれば良いとの事でした。
また、長女は一時期、暴力も見られましたが、それも理性によって叩く力を控えめに出来ている事から、一生懸命コントロールしており、保護者も焦らず見守るようにするのが良いとの事でした。
この手の診察は家族ぐるみで行うようで、私自身のカウンセリングもセットでやって貰いました。そこではお父さん自体、仕事や自分の時間を犠牲にして頑張り過ぎているから上手に発散して下さい、とのことです。そう言う風に言って頂けるだけで、私としては救われた思いですね。
長女の精神状態が悪化した10月、通常は3ヶ月前後掛かる個別指導教室への転籍を、私は会社を休みまくって多くの面談や学校への手紙を通じて1ヶ月でやり遂げたのですが、異常が観られてすぐさまに個別指導教室へ転籍させた事は、本当に大正解で適切な対応だったとも告げられました。個別対応教室への転籍は妻が最初に必要性を訴えていたので、あの時、妻もファインプレーでした。目の前の対応に追われていると、意外と転籍させるべき、という事が頭に思い浮かばなくなってしまいます。
後は、個別指導教室に慣れてきた数カ月後を少し私は危惧しています。通常学級でも最初は問題無かったものの、数カ月して精神面で異常をきたしました。その事は医師の先生も想定しており、また数カ月先に予約を入れる事にしました。
家に帰って長女は私が2日に一度行う家事を手伝いたいと言っていたので、『もうほとんど終わったから次お願いします』、と私は長女に告げると、なんと『じゃあ、金曜日手伝うね!』と即答してきました。この日は水曜日。私ですら次は金曜日であると数えるのに5秒は要します。何故即答出来たのか不思議ですが、こういう子供の能力は神秘的なものです。
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