根尖病巣(歯の神経根元の膿)の具合
先週、歯の神経の根元に膿が溜まる歯周病である根尖病巣らしきに掛かり、馴染みの歯科医に行きました。余りの痛さに神経を抜いたり、抜歯も厭わない気持ちで挑みました。実は、今回の株の暴落よりも、歯の痛みや歯を失う恐怖の方が私は重大だったのです。
歯科ではレントゲン撮影を行って貰い、確かに根尖歯周炎らしきを確認。『流石にこれは手術必要ですよね?』と恐る恐る聞くも、歯医者さんからは『取り敢えず抗生物質と痛み止めを1週間×2セット分飲んでみて下さい』とのことで、あとはほぼ雑談で終了。
おお、これで大丈夫なのか?根尖歯周炎は、抗生物質のみでは治らないとネットの知識で持ち合わせており、半信半疑で取り敢えず抗生物質を言われた通り、まずは1週間分3錠飲みました。
抗生物質1日目は変化なく、歯の根元が痛い
抗生物質2日目は歯の根元が寧ろ膨らんで鼻を触ると炎症のしこりに当たり痛い。顔を洗うのすら困難
抗生物質3日目。歯の根元のみならず、歯茎全体が腫れる。もう抜歯して欲しいと思うほど激痛が時々走る。
もうダメだと思って3日目寝ると、翌朝になって腫れが若干引いているのに気づきました。
4日目(抗生物質はこの日は歯科医からの指示で飲まない)は、若干歯の根元に違和感ある程度に腫れが引く感じでした。指で患部を押し込むとまだ痛いです。機械的刺激は避けるように歯科医から言われてましたので、極力触らないように我慢しました。
5〜7日目(抗生物質なし)歯の根元の腫れも歯茎の腫れもほぼなくなり、しこりもほぼなし。これは完治するのか?
こんなところです。3日目に歯茎の腫れがマックスになったのは、抗生物質が細菌と闘ってたためでしょうか。そのあと、一気に腫れが引きました。あと1週間分、3錠の抗生物質がありますので、これを言われた通りにきっちり飲んでその後の様子がどうかですね。
どうして抗生物質のみでは治らないはずの根尖病巣がなくなっていっているかと言うと、どうやら根尖病巣や歯髄炎というのは、真性と仮性、不可逆性と可逆性とあり、仮性や可逆性の場合、免疫状態や薬で治る可能性が高いらしいです。今回の私の症状も仮性の根尖病巣だったのかも知れません。神経抜かなくて良かった。
しかし、やはり歯医者選びは本当に大事だなぁと思いました。歯科次第では、今回の所見によって根管治療で神経を抜かれて居たかもしれません。神経抜くと歯は概ね10年で抜歯に至るらしいので、可能な限り神経は抜きたくないですよね。
歯が余りにも痛いと判断が狂うので、神経抜くと言われても恐らく抵抗なく応じてしまうような気がします。歯科としても、そこにつけ込んで高額な保健適用外の治療を勧め易いですし、一見するとWin-Winでディールが成立してしまいます。本当は神経抜かなくても大丈夫だったのかも知れない歯まで神経抜かれたケースは少なくないと思いました。
もちろん、真性の根尖病巣だったら、自由診療含めて治療にあたるべきですが、それは抗生物質や免疫で治らなかった場合、初めて検討すれば良い治療法であり、ファーストチョイスとして生きている可能性のある神経を抜いてしまうのは余りに大きい損失になってしまいます。私の知り合いの歯科医は、抗生物質を検討してから、神経を抜く治療方針でしたので、今回はベストな対応をしてもらいました。
仮性とはいえ根尖病巣や歯髄炎が出る体質なのでいつ真性になって神経を抜くことになるかは分かりませんが、少しでもその時期を後に回せてよかったです。
信頼出来る歯科医との付き合いは大事だと改めて認識しました。
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