資産の分水嶺を目指すブログ

アッパーマス、3児の父。不労所得のみで育児に専念する環境を作ることが目標。

少子化は子供が資本だと考えられていないから

少子化対策が一番の課題の我が国ですが、何故少子化が解決しないか。それは、資本主義下に於いて子供が資本ではない、と考えられているからでしょう。


子供を成人まで育て上げるのに3,000万円掛かると言われております。投資で考えたら、とても莫大な金額です。


資本主義社会では、株、債権などを購入し、一度お金を手放します。それが長い時間を経て何倍ものリターンを得ます。こうして資本主義は成長していくものでしょう。


子供も同様に、成長期に親は生活費、教育費として一度3,000万円というお金を手放して、いつか社会に還元される形でリターンを輩出します。親には返ってきませんが、生涯賃金を2億円だと考えると、リターンは6倍以上です。


親がお金を投資して育てた子供から、国が税金として刈り取る流れですね。子供は国家にとっては資産であり、親にとっては負債といわれる所以だと思います。更に言ってしまうと、成長した子供は人的資本として企業が有り難く使い倒します。当然、企業は育て親には謝礼を払う事は無いですがね。


国に関して言えば、子供1人につき、例えば2,000万円配っても、10倍のリターンを得られますね。企業も、労働者は社会から得ているのですから、社会に協力するのは本来は義務です。社員の子育てに協力し、人事評価で不利な採点をしてはならない、子供が保育園や小学生在籍時には送り迎えの時短勤務を認める、などすべきなのにそうしないのは不思議ですね。


今の男性育休取得率の計算なんて酷いものです。一週間の育休取得とかでもカウントに入れる訳ですが、こういうのは形骸化しているだけでしょう。


人は宣伝次第で、負債にも大枚をはたきます。高級新築住居、高級車、ブランド品。子供誕生時に500万円の高級車を買う代わりに、50万円の中古車と450万円の投資信託を購入すれば、子供1人分の養育費、教育費は賄えるのに、それでも負債である事を承知で喜んで高級車を買う訳です。


資本主義は、宣伝の仕方で負債は資本に、資本は負債であるかのように印象が変化します。幾ら宣伝しても、負債が資本に本当に化ける事は無く、錯覚ですが。購入から10年後には500万円の資産風の高級車は50万円に、450万円の資産の投資信託は1000万円に化けます。


いずれにしても高級車ですら躊躇無く買う人が多いのですから、本当は資産であるはずの子供なら、教育という名の宣伝やきちんとした政策次第で解決出来る課題ですね。今は子供、子育てが負債でしかないと資本主義で分類されて居る以上、少子化は進むばかりです。