資産の分水嶺を目指すブログ

アッパーマス、3児の父。不労所得のみで育児に専念する環境を作ることが目標。

純金長期投資なら田中貴金属のメリット大

金ETFと純金積立のどちらが良いか度々テーマに成り勝ちで、何となくETFの方が良さそうに考えられております。




その理論は必ずしも正しくないので理由を書きます。


●購入時手数料無料で恐らく信託報酬最安値の純金ETF:純金上場信託(金の果実)

信託報酬年0.42パーセント

・買付手数料無料

・メリット①:証券口座で取引出来る

・メリット②:破綻リスクが無い(償還リスクはある)

・デメリット:売却益は税金取られる


●田中貴金属純金積立

・毎月3,000円の買付で年間保管手数料無料

・スプレッド(実質的買付手数料)

 2023年8月30日価格で計算すると、

 (10050-9936)/10050=1.13パーセント

・メリット:年間50万円までの利益内で売却すれば非課税

・デメリット①:田中貴金属の口座を開設する必要がある

・デメリット②:破綻リスクは考慮する必要がある


こんな所です。ETFの方がお手軽と言えばお手軽です。しかし、証券である以上、売却益は通常20パーセント取られます。あと、年間信託報酬が高いですね。私の場合、800万円以上金を保有していますので、ETFだった場合、年間32,000円も支払わねばなりません。


田中貴金属純金積立は、保管手数料は月3,000円、年間36,000円の金を定期積立すればタダに出来ます。金は自宅で保管すると盗難や被災リスクがありますし、意外と知られてませんがコインは表面の不純物が錆びます。評価額に影響することは無いと思いますが、売るつもりで保有する金ですので、精神的に良くないです。それなので、年間36,000円の金購入で保管手数料がタダになるというのは激安とも言える特典です。


田中貴金属はスプレッドが大きいですが、これはETF3年分の信託報酬とほぼ同じです。3年以上保有するなら、田中貴金属純金積立の方が遥かに低コストです。そして、年間売却益50万円までなら非課税というメリットもあります。それ以上の場合は総合課税であり、給料手取り額や社会保障の年収制限等に影響するのであまり一度に売却する事はお勧め出来ません。


年間売却益50万円ですが、私の金資産運用残高のほとんどが含み益なので、せいぜい1年間で売れる額は70万円、でも税務署に難癖付けられないように50万円程度です。今の残高全て下ろすのに17年間掛かります。金投資を始める人は、出口戦略として、50万円を何年掛けて下ろして行くかを考える必要があります。


また、契約上は、倒産しても補償されるという事になっていますが、天変地異、戦争、不良移民増加による窃盗団の襲撃のリスクもあります。金価格が高騰すればするほど田中貴金属の金も悪党に狙われる危険性も高まるはずです。そういう時に本当に補償されるのか、保険でカバーしてくれるのか、それは分かりませんが、ETFには無いリスクの一つとして考慮する必要があります。


いずれにしても田中貴金属純金積立もETFに負けておらず、優れた点も多いです。長く金に付き合うのならば純金積立口座保有も良いと思います。実際私も田中貴金属口座を保有して20年目です。