資産の分水嶺を目指すブログ

アッパーマス、3児の父。不労所得のみで育児に専念する環境を作ることが目標。

金高騰に観る資産継承の難しさ

金が連日高騰し、最高値を毎日更新しております。最近、良く聞くニュースが「貴金属店への金買取依頼が殺到」というものです。



過去、金価格が3,000円、5,000円、10,000円と経てきましたが、そのたびにこういうニュースを聞きましたね。


こうして、母、父の残した金を売って儲かった!という事を客は言うパターンが多いのですが、この手のニュースを見る度に、資産継承が如何に難しいかが理解出来ます。


いくら親が沢山資産築いても、子が資産の築き方を知らないと、何億あっても無くなるのは一瞬だろうな、と思います。


例えばこのニュースでは、母親の金を売って145万円になった!と喜んでますが、少なくともこの客の男性は、税金の事を全く考えてません。資産が大好きな人なら、手持ちの金が145万円有ったのであれば、それを一度に売る事はせず、3年に分けて売るはずです。一時所得の特別控除枠が年50万円あるので、こうして売れば非課税だからです。


この男性が年収幾らかは知りませんが、仮に年収600万円だとすると、所得税だけで、145万円から50万円引き、それに20%を掛けた19万円が掛かるはずです(アクセサリーなので、購入時価格の証明難しそうなので、利益が恐らく算出できませんからね。)。勿体ない・・。


また、金を売って現金化し、そのお金を何に使うのかも気になります。一般的には投資先として優秀と言われている金をわざわざ売った場合、次の投資先は株、債券、不動産くらいしか無いわけですが、税金でわざわざ20%支払ってまで乗り換える理由は有りませんね。


お金持ちはお金持ちに、貧乏人は貧乏になる、と言われていますが、その理由は資産そのものが生み出す資産に因る物だけでなく、金持ちになる振る舞いか、貧乏になる振る舞いか、といった、人の行動がはっきり分かれている事にも因りますね。