ズルが出来るかどうか?
国立大医学部に現役合格した高校の同級生が居ますが、彼は頭が良いと同時にズル賢かった、という話です。
高校の美術の授業で、石膏で型を取り、ピーマンのガラスの置物を作る、という課題が与えられておりました。このガラスのピーマンをサンドペーパーでヤスリ掛けし、出来るだけ透明にした人ほど高得点を貰える、という内容でした。
ガラスは硬いので、ヤスリ掛けしてもなかなか透明になりません。私は愚直にも家に帰って他の科目の宿題そっちのけで磨き続けました。そして、まあまあ綺麗なガラスのピーマンが出来ました。
提出の前日、その将来医者となる同級生は、全然ピーマンを磨いておりません。こんなので大丈夫なのか?と思っていると、タミヤカラーのラッカークリアスプレーを取り出し、何とピーマンに吹き付けました。わずか数分の作業で、ガラスのピーマンは透明のピカピカです。私が何日も掛けて磨き上げたものより遥かに美しい仕上がりになってしまいました。
同級生は、「ちょっとピーマンが透明過ぎで不自然だなぁ」と言って、持っていたサンドペーパーで表面を傷付け、わざと透明度を落とす仕上げをして完成。そして、彼の作品がクラスで最高得点でした。
私は彼には勉強でも生き方の知恵でも遥かに及ばないと悟ると共に、生きるのにはある程度のズルさが必要という事もはっきり理解しました。
そんな中、先日、長女がゲームセンターで玉入れゲームをしていた時の事。ボールを籠に投げるのではなく、ボールをセンサーに触れさせれば高得点狙える、という事に気付き、最高得点である99点を獲得。
長女には、私には無かったズル賢さがあるようです。将来に期待したいですね。
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