高齢世帯200平米、子育て世帯50平米
資産4,000万円では全然3人の子育てに不足していると考えて居る理由に、「住宅」の問題があります。
横浜の駅近物件は不動産価格がとても高く、我が家は僅か50平米の賃貸マンションです。たしか、50平米で4人住まいだったら、貧困世帯に該当したような・・。私は5人世帯なので、超貧困世帯ですね。
保育園の他の方々を見ると、ほとんどのご家庭が50から70平米程度の狭小住宅で子供2人を育てております。広いお家に住める人は、親が地主などの資産家に限られます。お金持ちなら、広い二世帯住宅を建設したり、住宅取得なら3,000万円までの贈与が非課税というチートもありますからね。
そういうチートの無いほとんどの子育て世帯のお家は狭く、ギュウギュウの家に寝具、服、かさばる子育て用品などがごっちゃごっちゃのぐっちゃぐっちゃの状態です。
では、賃貸を脱して家を買うとなるとどうか。70平米マンションで6,500万円が相場。無理ですね。
一方、子育て世帯がひしめき合っているブロックからほんの1、2ブロック隔てた場所は、再開発されていない、高齢者世帯の住居が広がっております。こんな感じです。
固定資産税や都市計画税が軽減される小規模住宅用地の適用を受けるため、約60坪(200平米)以下で区切られているのが特徴です。
しかし、200平米で"小規模"って・・。200平米は地価相場で1億5,000万円以上はします。また、4LDKの間取り、庭、2台分の駐車場を備えた豪邸が建てられますよ。こういう家に、高齢者が大抵2人で住まわれております。
高齢者がこういう土地を手放すと、某O社が買い取った後に50平米×4区画に切り売りされ、それぞれ6,000万円ほどの狭小住宅となって子育て世帯に売られていきます。この狭小住宅は大人気なので、本当にすぐ売れてしまいます。
200平米の戸建てですら法律的に小規模なのに、50平米の戸建ては、本当に人がずっと住めるのか未知の領域ですね。大人2人までなら可能でしょう。大人2人+子供1人ならギリギリ可能か?子沢山世帯は、まあ無理でしょう。
子供1人の世帯が増えたのは、この住宅が狭くて高いという事も大きく影響していると思います。資産の世代間格差ですね。大きな家に高齢者2人が住み、小さな家に子育て世帯4人が住むという、歪な構造があります。
都市部だけでも小規模住宅用地の定義を見直して、例えば100平米の土地以下までとすれば、まだ子育て世帯にも住宅を取得するチャンスがあるかも知れませんが、なかなか難しいのでしょうね。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。